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スキンヘッド01
数年前になりますが、今はなき中目黒ガード下のとあるバー。
看板も出していないカウンターだけの小さいお店。
いつも店内は常連さんでいっぱいでした。

常連まではいきませんが、自分もよく一人で通っていました。


ある日、いつもより早めにそのお店に行くと
まだ8時過ぎだったからでしょうか、お客さんは一組だけ。

しかも、いつも笑顔で迎えてくれる店主がいません。

お客さんのうち一人は女性、もう一人は40代後半〜50代くらいの
スキンヘッドでタトゥーだらけのガタイのいいおじさん。

「わー、なんかやな感じー。」って思ってたら

そのおじさん笑顔で
「ここ、座んなよ。なんにする?」

自分
「え?あ、00ちゃん(店主の名前)は?」

おじさん笑顔で
「今、飯食いにいっちゃってる。なんにする?つくるよ。」

「あ、いんですか?じゃービールで。」

するとそのおじさんは
ためらいもなくカウンターの中に入って
グラスにビールを注いでくれました。

それから20分程でしょうか、
酔いも少し回って、いい感じでおじさんと仲良くなって、
わいわい話をしていると、店主が食事から帰ってきました。

「おっ、大學さん!毎度です!」
そんないつものご挨拶で店主はカウンターの中に入りました。

おじさん笑顔で
「00ちゃん、こちらの方にビール一杯出したから。」

店主
「あ、あざーす。」

お店をちょこっと任せられるくらい
お店を知り尽くした常連さんなんですね。




店主
「あ、大學さん、こちらトオルさんって言って、プロのドラマーです。」

自分
「え!まじすか!?俺もやってますよ!ドラム!仲間じゃないですか〜!
でも、プロってすごいじゃないですか!
バンドとかですか?スタジオ(ミュージシャン)とか?」

トオル(おじさん)さん笑顔で
「うん、まーね。色々。」

店主
「もう、日本で3本の指に入るくらいの方ですよ。トオルさんは。」

自分
「何年くらいやってるんですか?」

トオルさん笑顔で
「3歳の時からやってて15歳からプロになったからなー。
何年だろう?大學くんは?」

自分
「あ、僕、高校生からなんですけど、独学でやってて
あえていえば教本みたいので勉強しました。そうる透って人の。」

店主
「トオルさんじゃないですか。」

自分
「え?」(キョトーン)





トオルさん
笑顔でこちらを凝視





自分
「え!あっ! え?」




トオルさん
笑顔でこちらを凝視






そう、今自分が話をしているスキンヘッドのおじさん
いつもどんな話をしても笑顔のおじさん

そのおじさん=トオルさんこそ「そうる透」だったのです。






ビールでほんのり赤い自分の顔が
ゆでだこの様に赤くなっていくのがわかります。





自分は今までの無礼を詫び、しかしその後も無礼を続け
さらに仲良くさせていただきました。

その後もバーで合う度に仲良くさせていただきました。
よくシルバーのウォレットチェーンをねだられましたが
高いのであげませんでした。(笑)



しかし、そのバーは高架下工事に伴い他へ移転。
その後、自分はバーに行ってないので合ってません。


元気でしょうか?トオルさん。

そうる透のサイトはこちら。
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